S・H邸

60代夫婦の終の住処。敷地はお寺の鐘つき堂が望める閑静な住宅街にある。築後90年あまり経つ木造の日本家屋を解体して建替えられた。既存の植木や灯篭を囲むようなコの字型の建物配置。北側の棟は法事や子ども達が帰ってきた時用。南側の棟で夫婦の生活は完結。土壌蓄熱の採用により、24時間建物全体があたたかく、浴室などでのヒートショックに配慮している。古い家に刻まれた記憶を新しい家に受け継げるように、元の建物の一部を移設している。(古い玄関扉を門扉に再利用/左下 床柱、床框、建具なども受け継ぐ/右下)

 

建築主
所在地 愛知県刈谷市
延べ面積 197.97㎡
構造・規模 木造 平屋建て